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  • 経済
  • 2019年10月3日
  • カンボジアニュース

多くのカンポットペッパー農家、需要の減少によりマンゴーに転作[経済]

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(c)Khmer Times

 カンポットペッパー振興会(KPPA)によると、需要の減少により多くの胡椒農家が栽培をやめているという。クメールタイムズ紙が報じた。

 KPPAのナゴン・レイ会長は、「耕作面積が3000平方メートル未満の小規模農家の20から25%が今年の収穫後に栽培を止めた。カンポット州とケップ州の農家はマンゴーなど他の作物に切り替えている」と述べた。

 買い手自身が胡椒の生産を始めたことにより、注文量がここ数年で大幅に減少していることが原因だ。現在、カンポット州ケップ州では、合計290ヘクタールの農地から約100トンを生産しているが、買い手は年間約70トンしか注文がないという。

 一部の農家は生産した胡椒を相場より安い価格で取引しており、低品質の胡椒の場合、以前は1キログラムあたり10ドルだったものが、現在では2ドルまで落ちているという。

 同氏は、「低価格でも売れないよりは良い」と述べた。

 3000平方メートルの農地を所有する農家のソルン・ノルさん(57歳)は、「今年は900キロを生産したが、300キロしか売れなかった。代わりにマンゴーの栽培を開始することに決めた」と話した。

 カンポットペッパーは、2015年に世界貿易機関(WTO)が定めた地理的表示(GI)を取得しており、カンポットペッパーの50%はEUに輸出され、30%は国内で消費されている。それ以外は米国、日本、韓国にも輸出されている。

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