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格付機関ムーディーズはカンボジアの安定した経済的見通しと堅調な経済成長に基づき、同国の格付けをB2に維持した。しかし、投資家には7月の国民議会選挙が近づくに伴い、事業活動の落ち込みが起こる可能性があると警告している。クメールタイムズ紙が報じた。
同機関はこの結論の要因として同国の堅調なGDP成長見通し、マクロ経済の安定性、政府収入の強化などを挙げている。一方、政治的な発展は制度改革の推進力を低下させる可能性があり、2018年7月に行われる国政選挙前後のFDI流入と援助の支援に重荷を与えると指摘した。
しかし、同国の経済的見通しは、輸出拡大と外資の強い流入、観光客の着実な増加、内需の好景気などを背景に、改善点などはあるものの、2018・2019年ともに実質GDP成長率は約7%となることを述べた。
アジア開発銀行もまた2018年から2019年にかけて、建設業、衣料品産業、観光業、国内貿易という経済成長の主要な推進要因において、同国のGDPが7%成長すると4月中旬に予測した。