カンボジアに進出する日系企業のための
B2Bガイドブック WEB版

  • 経済
  • 2018年4月30日
  • カンボジアニュース

米国向け輸出 免税特権の再開 カンボジア[経済]

news_201804302
(c)Khmer Times

 4月22日、米国の一般特恵関税制度(GSP)の延長が認められ、カンボジア輸出業者への免税特権が再開された。クメールタイムズ紙が報じた。

 米国のGSPプログラムは1974年、発展途上国の経済成長促進を目的に設立され、カンボジアは120カ国のうちの1カ国にあたる。今回の延長は、3月23日にドナルド・トランプ大統領によって署名された2018年の総合歳出予算法案の一部だ。

 この法案は遡及的であり、2017年12月31日から4月22日までの米国向けGSP商品も払い戻しの対象となる。ただし、払い戻しは自動化されず、輸入者は米税関・国境警備局に払い戻し請求を行う必要があるという。

 カンボジア縫製業協会(GMAC)の副会長は、「縫製業への適用も期待している。縫製用品の追加は、GSPへの製品を増やすという米国の期待に沿ったものになる」と述べた。

 米国政府は昨年7月に、スーツケース、バックパック、ハンドバッグ、財布などカンボジア製旅行用品に関税免除を付与しており、同製品の輸出は、2015年の5300万ドルから2016年には1億ドルに増加している。

関連記事
統計
ADB、カンボジア成長率を5.8%に下方修正──米国関税でさらに悪化の可能性も[統計]
(10日)
政治
カンボジア、米国に公式書簡で関税交渉を要請 19品目の譲歩案も提示[政治]
(07日)
経済
カンボジアに49%の関税、政府は経済競争力維持へ包括対策を検討[経済]
(03日)
経済
カンボジアと米国、投資対話を強化 報復関税リスクも懸念[経済]
(03月28日)
経済
カンボジア、DHL貿易成長ランキングで世界8位に躍進[経済]
(03月20日)
経済
カンボジア経済、トランプ関税の影響不可避か – BMI分析[経済]
(03月10日)
あわせて読みたい
特集
陸路国境ポイペト、 混沌からの脱却なるか~カジノと国境交易で栄えたカンボジアの”陸のカオス”が、 日系企業が主導する「タイ+1」の新たな製造拠点に?変貌の過渡期にある国境の街の今~(4/4)
特集
陸路国境ポイペト、 混沌からの脱却なるか~カジノと国境交易で栄えたカンボジアの”陸のカオス”が、 日系企業が主導する「タイ+1」の新たな製造拠点に?変貌の過渡期にある国境の街の今~(3/4)
特集
陸路国境ポイペト、 混沌からの脱却なるか~カジノと国境交易で栄えたカンボジアの”陸のカオス”が、 日系企業が主導する「タイ+1」の新たな製造拠点に?変貌の過渡期にある国境の街の今~(2/4)
特集
陸路国境ポイペト、 混沌からの脱却なるか~カジノと国境交易で栄えたカンボジアの”陸のカオス”が、 日系企業が主導する「タイ+1」の新たな製造拠点に?変貌の過渡期にある国境の街の今~(1/4)
特集
スン・チャントール上級大臣兼公共事業運輸大臣が語る、カンボジアの努力と発展の可能性
経済の最新ニュースランキング
最新ニュース