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国際NGOオックスファムカンボジアとアムルライスは今年4月、ブロックチェーンとスマートコントラクトに基づく地元農家向けのプログラムを開始すると発表した。クメールタイムズ紙が報じた。
このプロジェクトは、国際サプライチェーンの透明性と追跡可能性を高めることにより、地元農家の生活水準向上を目的としている。また、ブロックチェーン技術を応用した貧困削減ツールとして最初の取り組みとなる。
オックスファムカンボジアの責任者は、「生産者、輸出業者、小売業者により、契約・交渉の促進や検証、実施を行う。これにより、サプライチェーンの情報をより多く受け取ることができ、生産者は公正な分配を受けられ、労働や資源投資から生計収入を得ることができる」と話した。
今年4月~2019年3月にかけて、プレアヴィヒア州の有機稲作農家と協力してプログラムのテスト段階を実施するといい、オランダの米クラッカーメーカーサノライス社を含む、サプライチェーンに関わるすべての代理店と連携するという。
同氏は、「農協からサノライスまでのすべての企業が、植付けから加工までの過程で、共有のデジタル契約を結び、情報を共有する。また、データ分析により、価格交渉やバイヤーの獲得を強化できる」と述べた。
輸出業者としてもこのプロジェクトに参加するアムルライスのCEOは、「私たちの目標は、カンボジア農家の市場拡大だ。パイロットプログラムの成功を期待している」と語った。