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東南アジアにおける配車サービス最大手のグラブ(Grab、本社シンガポール)は12月19日、カンボジアで正式に事業を開始した。カンボジアでは、今年9月に米国ウーバー(Uber)がサービスを開始しており、これに次ぐ国際的企業の参入となる。クメールタイムズ紙が報じた。
グラブは既に、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム、インドネシア、ミャンマーに進出しており、カンボジアは8カ国目となる。なお、当面のサービス対象エリアはプノンペンのみだが、今後は他の主要都市にも拡大する予定だ。
同社のタイ及びカンボジアのカントリーダイレクター、イー・ウィー・タン氏は、「グラブは、道路の安全性を向上させ、運転者の所得向上の機会を提供する。また、キャッシュレス取引の導入により、カンボジア経済の発展を支援する」と述べ、また、グラブの共同設立者フーイ・リン・タン氏は、「グラブは、156都市、210万人のドライバーを抱え、東南アジア市場で最大の配車予約アプリだ。過去5年間でユーザー数は爆発的に増加し、アプリは7200万ダウンロード、1日に350万回の配車が行われている」と語った。
スン・チャントール公共事業運輸大臣は、「これは大きなニュースだ。政府はすべての通勤者に効率的な通勤手段の提供を目指しており、交通管理の面でウーバーやグラブと密接に協力している。また、グラブと国連開発計画(UNDP)は、都市交通における持続可能な手段や技術促進のためのパートナーシップを模索しており、温室効果ガスや排出量削減、都市部における生活水準の向上を目指している」と付け加えた。
2016年のグーグルの調査によると、東南アジアにおける配車サービスは、2025年に130億ドルに達すると予想されている。