最新の米国政府による貿易データによれば、カンボジアからの1~9月の輸出額は、前年同期比の21億6000万ドルに対し、5.6%増の22億8000万ドルとなった。米国への輸出は、カンボジアとの政情悪化にもかかわらず、主な貿易相手国として引き続き楽観的な兆候を示した。プノンペンポスト紙が報じた。
国家最高経済評議会のメイ・カリヤン上級顧問は、「米国輸出について6%近くの成長率を維持できたことは、米国経済の安定した成長によるものだが、過去数年間でみると徐々に低下している。米国との政治的関係は良好でなく、貿易関係に影響を与える可能性がある。しかし2016年7月に発効したカンボジア製旅行用品に対する特恵関税制度(GSP)の改正が、輸出拡大に役立つ可能性がある」と述べた。
一方、米国の貿易データによると、今年1~9月の米国からカンボジアへの輸入は、総額2億8570万ドル相当。昨年の2億7860万ドルからわずかに増加した。