(c)Phnom Penh Post
世界銀行による世界のビジネス規制環境において、カンボジアは2年連続順位を下げた。プノンペンポスト紙が報じた。
エコノミストによると、今年は世界190カ国中135位で、指数は4カ所(過去2年間で8カ所)減となる。発表された世界ランキングではニュージーランドとシンガポールが上位2位を占めており、マレーシア24位、タイ26位、ラオス141位、ミャンマーは171位となった。
報告書によると、起業の煩雑性が183位でアジア最低で、これはカンボジアでの事業開始が困難なことを表しており、合法的に事業を開始するために踏む手順の平均日数は、前年と同じで99日。また、契約履行の面ではクレーム件数が3.4%上回り179位だった。しかし、建設許可については、改革の進展がないにも関わらず昨年より4ポイント増加し179位、中型倉庫の建設は平均652日、20の規制手続きを要するという。
エコノミスト・インテリジェンス・ユニットのASEAN主席アナリストは、「カンボジアは比較的自由な外国投資制度を誇っているが、お役所仕事をなくす努力が進んでいないようだ。しかし多くの政府関係者が官僚的立場により利益を得ていることを考えると、驚くべきことではない。またカンボジアの司法制度の執行力は弱く、政府は大衆的政策を選択しており、政府の優先事項が、短期的な投資家の誘致になっていることを懸念している」と語った。
カンボジア縫製業協会のカイン・モニカ副会長は、「他国の改善スピードが速いため、以前よりも良くなっているにも関わらず、順位が下がった。しかし報告書は、政府がより努力する必要があることを意味している」と話す。
一方、商業省の広報官は、事業立ち上げの容易さに言及し総合ランキングを否定し、「この格付けが投資判断に影響を及ぼす可能性は低い。報告書に記載されている日数は、法人設立に必要な実際の日数ではない。また、手続きの改善を反映していない」と述べた。