このほど発表された「人材競争力ランキング」で、カンボジアは108位となった。昨年の96位(109か国中)から順位を落とした。プノンペンポスト紙が報じた。
「人材競争力ランキング」はスイスに本部を置く人材サービス会社・アデコグループやインシアード(INSEAD)などが、世界118カ国を対象に行った国際調査(Global Talent Competitiveness Index)を基にまとめたもの。人材の育成や獲得、維持について各国をランク付けしている。
1~10位はスイス、シンガポール、英国、米国、スウェーデン、豪州、ルクセンブルク、デンマーク、フィンランド、ノルウェー。日本は22位、中国は54位だった。ASEAN諸国では、シンガポール2位、マレーシア28位、フィリピン52位、タイ73位、ベトナム86位、インドネシア90位(ミャンマーやラオスは調査対象外)。
報告書によると、カンボジアはエレクトロニクスなど先進技術の高付加価値輸出で、昨年の63位から104位に後退し、また、政府介入の有効性も不十分だと104位、汚職ランキングは115位だった。
一方、外国人オーナーの広がり及び外国人雇用のし易さに関しては共に52位となっており、男女平等はカンボジアの向上分野の一つだったが、昨年の18位と比較して34位に、女性へのビジネスチャンスは52位だった。また国の税制は、昨年の25位と比較して43位となっている。