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アジア開発銀行(ADB)は、自然災害の影響を受けやすいトンレサップ盆地の271地域で、農業の生産性と小規模農家の市場アクセスを向上させるため、5000万ドルの追加資金調達を承認した。クメールタイムズ紙が報じた。
ADBの水資源専門家は、「追加の資金調達により、農業の生産性向上、トンレサップ盆地の経済の多様化が可能になり、また小規模農家には利益をもたらし、地域社会のニーズを反映した開発をすることができる。インフラを整備したコミュニティは自然災害からの回復性が高まるだろう」と述べた。
追加の5000万ドルは小規模灌漑システムの開発、農村道路の建設と補修を支援し、災害リスク管理を組み込むために使用される。
2009年12月、政府とADBの承認を得た、トンレサップ貧困削減と小規模開発プロジェクトは総額5151万ドルで実施され、以降、バンテメンチェイ州、コンポンチャム州、コンポントム州、シェムリアップ州、トボンクムン州など、5つの州196の地域で、農村道路やその他のインフラにおける地域主導の開発と農家の生活向上を支援している。
ADBは、農業は農村世帯の70%の雇用を生んでおり、カンボジア経済にとって重要だとの認識を見せた。