(c)Khmer Times
カンボジア政府は、今月29日、アジア太平洋地域のデジタル貿易の強化を狙いとした、同地域における国境を越えたペーパーレス貿易に関する枠組み合意に調印した。クメールタイムズ紙が報じた。
商業省の広報官は、合意に批准すれば国際連合のアジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)のメンバーである国々との貿易において、カンボジアは多くの利益を得ると発言。
「ハードコピー無しに諸外国との貿易にデジタル化をもたらし、運営コストの節約、承認と調整にかかる時間の短縮が可能だ」と語った。
UNESCAPによると、条約は各国が協定を批准してから90日後に効力を発するという。
カンボジアは合意を批准する前に、省庁と政府機関にデジタルインフラを整備し、人的資源と法的枠組みを構築すると同氏は述べた。
UNESCAPの調査によると、アジア太平洋地域の輸出利益は、国境を越えたペーパーレス貿易を全面的に実行することで、年間2500億ドルに達すると推定される。部分的な実施でさえ、年間360億ドルの輸出増加をもたらし、輸出に要する時間を最大44%、コストを最大31%削減することができるという。