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  • 経済
  • 2017年7月26日
  • カンボジアニュース

カンボジアの金融業界 預金者と預金残高が大幅に増加[経済]

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(c)Phnom Penh Post

 カンボジアの金融業界は、預金者と預金残高が前年同期比で大幅に増加し、今年上半期も引き続き堅調に拡大した。プノンペンポスト紙が報じた。

 中央銀行であるのカンボジア国立銀行(NBC)の第1四半期の報告書によると、6月末までに業界全体の融資額は20.4%増の188億ドルに、預金残高は23.4%増の174億ドルとなった。銀行の不良債権(NPL)率は、銀行は2.5%、マイクロファイナンス機関(MFI)は2%と、昨年の業界平均1.46%と比較して伸びた。

 NBCのチア・チャント総裁は7月22日、「今年上半期の金融業界の成長は健全であり、拡大は経済の安定に寄与した。業界全体の銀行資産合計は、カンボジアの年間GDPの150%に相当し、貸出金と預金はそれぞれ92%と85%に相当し、競争力を増し続けている。しかし、中央銀行としてリスク軽減のために業界を監視する必要があり、預金者を保護し、金融業に対する強い信頼を築く計画に取り組んでいる最中だ。信用情報の質が強化される」と述べた。



 同報告書では、今年上半期の銀行業界の預金残高は22%増の157億ドル、融資額は18.5%増の151億ドルに達したことを強調し、MFI業界の融資額は36億ドルに達し、預金は38%増の17億ドルに達した。

 アクレダ銀行のソー・フォナリー副社長はNPL率の上昇について、「アクレダ銀行も前年0.7%から今年上半期は1%に上昇したが、大きな懸念はない。今年は、農作物の需要と価格が悪く、農家の収入とローン返済に影響を与えている。リスク低減のために貸出の質を高めることで、今年下半期の成長率は低下するだろう」と付け加えた。

 カンボジアマイクロファイナンス協会のブン・モニー氏は、「今年上半期のMFIの成長率は、農村部の需要に対応したものだ。しかし、高リスクの農業融資はより慎重に検証しており、下半期の貸出は減速するだろう。また4月に適用された18%の新しい金利が、成長を遅らせる可能性がある。年内は、金利の影響を予測するのは難しく、現在ローンの大半が依然として高い金利で、それが低金利に移行してから明らかになる」と話した。

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