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2017年初めの営業開始が期待されたカンボジアとタイを結ぶ鉄道サービスの完成の目処が立っていない。クメールタイムズ紙が報じた。
公共事業運輸省の鉄道局長は、「工事が停滞しており、列車運行開始は不明だ。線路の建設予定地に無許可の建物があり、1300メートルの線路の敷設ができない。線路沿いに住む人々への補償に関しても、妥協の余地がなく、これには長い時間がかかっているようだ」と述べた。
同鉄道は、2015年後半にフン・セン首相とタイ側のプラユット・チャンオチャ首相によって両国間の合意が得られ、バンテメンチェイ州のポイペト市国境を越え、タイのアランヤプラテート郡へ入る。貿易と旅行の促進を目指しており、プノンペン―バンコクを結び、2020年までに二国間貿易を150億ドルまで引き上げることが期待されている。
2017年5月、ロイヤル・グループと中国鉄道建設株式会社の子会社である中鉄17局集団有限公司(China Railway 17 Bureau Group)と神州長城国際工程有限公司(Sino Great Wall International Engineering)の2社は、プノンペンからタイ国境までの鉄道改修について契約を結んだ。
ポイペト市とセレイソフォン市(タイ)間の鉄道は、シンガポールと中国の雲南省昆明市間を結ぶ東西経済回廊の一部で、最終的にすべてのASEANを結ぶという。