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カンボジア石油化学会社(CPC)は5月4日、2012年12月の計画発表以来、長期の遅れをとっていた、シアヌークビルでの3億ドルの石油精製プラント建設の開始を発表した。クメールタイムズ紙が報じた。
同社は2012年、プレアシアヌーク州とカンポット州に建設予定地として365ヘクタールの土地を購入するため、中国パーフェクト・マシナリー・インダストリーズとの合弁会社を設立した。
CPC社長は同日、「環境影響評価、土地の浄化、港湾開発、原油や精製油田などのインフラ整備に多くの時間を費したことが原因だ。しかし今は、すべてのインフラが整った。現在、他国が生産し、我々が輸入している精油はすべてユーロ3だが、我々の工場には、他国にはない最新の原油基準ユーロ5を生産できる最新技術がある」と述べた。
完了予定は2019年中頃で、プラント建設の3段階の最初のフェーズで約6億2000万ドルの費用がかかるという。また、計画では年間500万トンの生産能力を備える。
同氏は、「第1段階完了後は、生産を開始し、精製された石油を販売することができる。目標は、2019年中頃から2020年までに石油輸入国から石油生産国に変わることだ。これまでは石油の輸入に何百万ドルも費やす必要があり、政府の新たな収入源でもある」と語った。
一方、シンガポールに上場している石油・ガス会社クリス・エネルギーは、カンボジア政府との合意に近づいており、最初の原油を、2018年末または2019年初めに生産する予定だ。