(c)Khmer Times
アジア開発銀行(ADB) による2017年の経済見通しによると、カンボジアの国内総生産(GDP)の予想上昇率は、2017年と2018年で7.1%、昨年の7.0%から若干上昇した。報告書によると、縫製品の堅調な輸出、建設・不動産活動、政府支出の増加、農業生産の緩やかな回復により、今後2年間は引き続き順調に推移するとみられる。クメールタイムズ紙が報じた。
ADBのカントリー・ダイレクターは、「主要先進国の成長と、衣服・靴、軽工業、エレクトロニクスなどの付加価値の高い製品への多角化によって、今年の工業の成長率は10.8%になるだろう。また、好天により農業の成長率は1.8%と予測され、農業の復活は急速な成長と貧困削減のため不可欠だ。一方サービス業は、内需拡大と観光業が好調のため、6.7%伸びるとみている。しかしミャンマーなど、東南アジアにおける新しい観光スポットが登場する中、競争力を維持することが課題だ。建設業の成長は緩やかになると予想される」と述べ、「インフレが近づき、経常赤字が縮小するだろう」と付け加えた。