(c)Khmer Times
カンボジア国立銀行(中央銀行)内でも物価の安定性を重要視する人物として知られるコウ・ボウティ副総局長が、カンボジアの自国通貨(リエル)の利用促進を強調した。クメールタイムズ紙が報じた。
カンボジアはドル化経済であり、リエルの供給量が増減しても、預金額の約80%が米ドルである経済にはほとんど影響を与えず、物価安定のためにNBCが金融政策を実施しても実効性が低い。
それでも、変動する価格は不確実性を生み出し、価格の安定性は経済成長に不可欠なことから、NBCは価格の安定性維持のために、米ドルとリエル間で安定した為替レートを確保している。カンボジアは15年間、インフレ率は5%未満で推移しており、物価の安定を享受している。
コウ副総局長は、「これまで、カンボジアのドル化経済は経済成長にとって大きな障害にはならなかったが、経済が拡大し続けるにつれ、大きなリスクとなるだろう。リエルの使用促進は、経済成長が継続するためには不可欠だ」と強調した。
リエルが主要通貨になると、NBCはその供給量を調整するなど、価格変動に対してより効果的に対応することができ、カンボジア経済に利益をもたらすよう、為替レートを調整することも可能だという。