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世界的な信用格付機関、ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、カンボジアの信用力、特に健全な成長見通しと安定した外部決済に支えられているという要因から、今年もソブリン格付けを「B2」と発表した。一方で、信用貸しの急速な増加、ドル化経済、外部からのショックに弱い経済基盤によるに危険性について警告した。
ムーディーズの報告書によれば、カンボジアの信用力は、衣料品の輸出、観光業、および外国直接投資(FDI)流入の堅調な伸びに起因し、政府の有効性や法機能、腐敗と戦う能力が「非常に低い」点と相殺された形だ。
アクレダ銀行のイン・チャンニーCEOは、「B2格付けは素晴らしいとは言えないが、悪くはない。政府は投資家からの信頼を得て、貸出金利を引き下げるため、Baa3以上の格付けを得るよう努力すべきだ」と述べた。
ユアンタ証券(カンボジア)の研究部門責任者は、「この格付けにより投資家はリスクのレベルを判断し、投資収益率を考慮に入れる。カンボジアへの投資は、自国への投資よりも高いリターンがある一方で、リスクの正当化ができない場合、投資しないことを決定付ける可能性がある」と説明した。