(c)Phnom Penh Post
問題の多い不動産プロジェクトへの大規模投資により、韓国系銀行は大きな損失を被った。韓国預金保険公社(KDIC)は、今年3月にプノンペンに専門支店を開設し、破産した韓国の銀行の不動産資産の回収を進める。プノンペンポスト紙が報じた。
2月28日付の韓国メディアによると、新支店は、2011年に営業を中止したプライム銀行(Prime Savings Bank)、ジェリ銀行(Jeil Savings Bank)、トマト銀行(Tomato Savings Bank)を含む韓国系銀行7行の不動産資産を回収するといい、該当銀行の一部は、カンボジア不動産に多額の投資をしていた。また、カンボジアは、2008年に始まった韓国の銀行破産の波により、KDICが負った不良債権の約76%、すなわち5億6200万ドルを占めているという。
KDICの元調査官で、現在はトマト銀行のCEOキム・ドヨン氏は、「2月28日、KDIC関係者が3月9日に正式に拠点を開設する」と発表。同氏は、「大手株主が崩壊したカムコ・スペシャライズド銀行(Camko Specialised Bank)の負担軽減をする必要がある」と述べた。
カムコ・スペシャライズド銀行は、プノンペン北西部郊外に建設中の「カムコシティ」プロジェクトへの住宅ローンを提供しており、2011年に倒産した韓国のプサン相互貯蓄銀行が株式を50%所有していたが、KDICが同行の株式を6年近くかかって、昨年2月に資産126億ドルで買主を決めた。