カンボジアは、株主資本利益率(ROE)の改善と、2017年ASEAN地域で投資収益率が最も優れているという投資家の認識により、より多くの外国直接投資を引き付ける可能性があるとクメールタイムズ紙が報じた。
ROEは、企業の収益性を測る指標で、株主資本(株主による資金=自己資本)が、企業の利益(収益)にどれだけつながったのかを示すもの。
香港で開かれたアジア金融フォーラム(AFF)の調査によると、カンボジアは2017年、マレーシアやミャンマーと同じ7%のROE格付けを受け、昨年に比べても2%ポイント上がっていた。
バウワー・グループ・アジアのカンボジアマネージングダイレクター、デビット・バン氏は、「投資家は、法や制度の枠組みが異なるさまざまな国で、最高のリターンを生み出す分野を探し求めている。彼らの興味を引くにはブランド自体も重要である」と述べた。
アクレダ銀行のイン・チャンニーCEOは、「インフラ、労働力、エネルギーコストが下がれば、投資家にとってのROEはより良くなる。シアヌークビル自治港の改善とプノンペンに第2の国際空港を建設する計画は、投資家によるカンボジアにおける事業の認識を高めた」と話す。
AFFのプレスリリースによると、フォーラム出席者の77%は、中国の一帯一路構想がASEAN諸国に経済的利益をもたらすと期待しており、特にカンボジアがその地理的優位性からチャンスを得るだろうとアナリストらは予測している。