タイ系倉庫デベロッパーのタイコン・インダストリアル・コネクションが、カンボジアを含む東南アジア地域で事業を拡大している。プノンペンポスト紙が報じた。
同社CFOによれば、すでにインドネシアに2000万ドルを投資しており、カンボジアには来年の進出を予定しており、カンボジアからも既にカスタムビルドの倉庫を作る注文が入っているという。
同氏は、「工場のオーナーらは、カンボジアの操業コストの低さや豊富で安価な労働力にひきつけられている。またアメリカによる一般特恵関税制度によるところも大きい」と話した。
同氏によれば、リスクヘッジを考えて「タイプラス1」としてカンボジアへ拠点を拡大している企業が、タイに工場を持つ日系企業を含めて増えている。
「カンボジアはラオスやミャンマー、ベトナム南部と比較して、バンコクだけでなくタイ東部の沿海部にも近い。この立地は、タイの労働集約型産業の代替として、カンボジアを有利にする要因だ」と、同氏は語った。
競合のタイ系倉庫デベロッパーWHAコーポレーションも、地域事業拡大の一環としてカンボジアへの進出を検討している。