(c)Phnom Penh Post
カンボジア電力庁(EAC)の最新の報告書によると、国内の電力生産が2015年で大きく上昇し、輸入電力依存の軽減を後押しした。プノンペンポスト紙が報じた。
同報告書よれば、2015年の国内電力生産は前年比46.79%上昇し、国内総供給量の約75%を占めている。2015年のベトナムからの電力輸入量は前年から5%減少して、供給電力量全体に占める割合は20%以下になった。タイからは41%減少し、電力量全体の5.11%となった。
電力需要は成長し続けており、2015年の国内の電力使用量は前年比30%増加している。EACの報告では水力発電が国内エネルギーの48%を占め、石炭火力発電が47%を占めるとされている。
カンボジア国家最高経済評議会のメイ・カリヤン上級顧問は、「カンボジアの生産活動は、エネルギー産業の発展努力によるところが大きい。エネルギー利用度だけでなく、アクセス可能性についても考えるべき」と述べた。
また同氏は石炭火力発電について、「電力の供給を迅速に行うことができるが、代替エネルギーについても考える必要がある。一気に代替するのは電力需要の観点から言っても非現実的なので、漸次的な移行を目指す」と語った。