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スン・チャントール公共事業・運輸大臣はプノンペンで開催されたASEAN港湾協会(ASEAN Ports Association=APA)の会議で、自由貿易は全ての国に地域的規制や障壁がない前提でのみ機能すると発言した。また、カンボジアが環太平洋パートナーシップ(TPP)不参加であることにも言及した。
スン運輸大臣は自由協定が政治の道具になっていると指摘し、「自由貿易が経済成長と貧困改善につながるのなら、なぜTPPのような排他的な協定を結ぶのか。TPPにはASEAN諸国のうち4カ国しか加盟しておらず、ASEAN全加盟国が参加する東アジア地域包括的経済連携(RCEP)とは対照的だ」と発言した。また、「非関税障壁を減らし、貿易促進のため越境輸送手続きが改善されるべき」と主張した。
ロサンゼルスのオクシデンタル大学のソーパール・イアー准教授はクメールタイムズ紙のメールインタビューに対し、「非関税障壁は有害だが、カンボジアは自国の輸出産品が他国の水準を満たしているか確認しなければならない。衛生基準に準じないものを輸入しないことは非関税障壁を設けていることにはならない」とコメントした。