カンボジア政府は現在危機的な経済状況にある精米所と輸出業者の救済のため、カンボジアコメ協会(Cambodia Rice Federation=CRF)から2000万~3000万ドルの援助を受けることを決定した。これは11月の刈り入れ後、精米業者や輸入業者による農家からの米購入を援助することを目的としている。
CRF副会長がクメールタイムズ紙に語ったところによると、「CRFからの援助の代わりとして、CRFが全候補者を審査し、然るべき精米業者あるいは輸入業者への援助を決定する」という。
また、「政府が7~8%の利率を決定するだろう。7月2日に行われるCRF総会後すぐに、作業グループ設立に関わる全ての手続きを完了したい」と述べた。
今年3月には、精米業者と輸入業者らが政府に対し、ベトナムからの安価な米の流入による国内での資金縮小と、それに伴って農家の破産が多発していることを理由に介入を求めている。また、今年始めには深刻な干ばつに見舞われた。
経済財政省のオーン・ポーンモニロット大臣は、近隣諸国からの米輸入を停止する予定はないと強調したが、一方で政府は精米の輸出関税を下げることを検討していると明かした。