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今年が始まってから5ヶ月間で、カンボジア国内の商業銀行における住宅ローン総融資額が高い伸びを見せていると、クメールタイムズ紙が報じた。
カンボジア最大手銀行であるアクレダ銀行の今年5ヶ月間における住宅ローン総融資額は、昨年同時期と比べて29%上昇の1億9300万ドルだった。また、債務者数は昨年同時期の6600人から8074人に増加した。
アクレダ銀行バイス・プレジデントのソー・フォナリー氏は、「同居するための住宅を探す新婚夫婦が増えているため、需要が増加している。加えてカンボジア人の収入が増加しているため、長期投資として住宅の購入に乗り気になっている人が多い。もう一つの要因としては、カンボジア人住宅所有者がモダンな新居に移りたがっているという事実も挙げられる」と語った。
アクレダ銀行の他にも、CIMB銀行が今年5ヶ月間の住宅ローン総融資額において昨年比39%の上昇を見せている。
一方で政府は、今後5年間でカンボジアの建設ブームは減速すると予測している。
経済財政省の統計によると今年の建設セクターの成長率は15%になる見込みで、昨年は19%だった。また来年には12.4%になると見込まれており、2018年には10.3%、2019年には10%にまで落ち込む見通しだ。
オーン・ポーンモニロット経済財政大臣は、「確かに建設セクターは減速するだろうが、これは不動産セクターが建築敷地の余剰供給が生じるという新たなステージに立ったことを意味するため、リスクではあるもののカンボジア経済にとっては言いことだ」と語っている。