(c)Phnom Penh Post
スイスに本部を置く国際的な非営利団体である世界経済フォーラムは、昨年末に起ち上げられたプロジェクト「グロウ・アジア」のカンボジアでのキックオフイベントを13日にプノンペンで開催する予定だとプノンペンポスト紙が報じている。グロウ・アジアはASEAN加盟国内での包括的な農業の成長促進を目的としている。
グロウ・アジアのカントリー・パートナーシップ・ダイレクターのジェニー・コステロ氏は、世界的に需要が高く、換金性の高いコメ、キャッサバ、ココナッツ、パームシュガー、胡椒、野菜の6品種を集中的に取り扱うことを発表した。「グロウ・アジアは民間企業に長期戦略構築の支援と、融資や助成金ではなく自助による生産量拡大を目指している」(コステロ氏)。
グロウ・アジアはASEANで農業を行う1000万人を対象に、2020年に20%収益増加を目標として活動し、既にインドネシア、フィリピン、ベトナム、ミャンマーで会員100人と65社が参加している。ASEANの世界経済フォーラムでフン・セン首相は農家の成長をもたらすグロウ・アジアを歓迎した。
農業省の国際協力部門の責任者は、「グロウ・アジアは農業の経験に基づき市場に必要とされる作物に絞っている。世界的な大規模ネットワークを持つことができれば国内市場と輸出の両方を促進することができる」と語った。
カンボジア農業は現在、雨量不足に伴い深刻な干ばつ被害を受けており、課題解決には灌がい設備の改良などのアプローチも必要となる。