(c)Phnom Penh Post
タイとカンボジアの二国間貿易において、カンボジアからの輸出が増えている。タイ大使館が発表した数字では、今年度の第一四半期の輸出額は2億9千万ドルにのぼり、前年同期比11.02%増加している。
反対にタイからの輸入額は10億ドル(前年同期比17.8%減)で、輸出入合計で約13億ドル(同13.2%減)だったとプノンペンポスト紙が報じている。
商業省のスポークスパーソンは「タイとの貿易ではこれまで不均衡があったので、カンボジアからの輸出が増えているのは良い兆候だ」と述べた。
国家最高経済評議会の上級顧問メイ・カリヤン氏は、「輸出入には様々な要因が影響してくるため、カンボジアからの輸出が増えていると第一四半期のデータだけで判断するのは時期尚早だが、単純に輸出額が増えているというニュースは嬉しく思っている。これまでカンボジアは工業製品を他国からの輸入に頼り、それに対して、輸出の中心は原料などに使われる農業製品だった。今後は工業製品を自国で賄えるように努力を続けなくてはならない。輸出を原料分野に依存していては他国との競争に勝てない」と語った。
カンボジアとタイの二国間貿易の総額は2014年の51億ドルから、2015年は 55億ドルと増加している。