(c)Phnom Penh Post
カンボジア第3位のマイクロファイナンス機関(MFI)、サタパナがマルハン・ジャパン銀行との合併手続きを完了した。
プノンペンポスト紙によると、サタパナのCEO、ブン・モニー氏は、全ての株主の合意が必要であり、手続に12か月、カンボジア中央銀行(NBC)の承認を得るのに3、4か月と道程は容易では無かったが、今後は商業銀行のサービスを提供しながらマイクロファイナンスのサービスを継続し、国内外への融資に強みを見せたいと述べる。
サタパナは1995年にNGOとして設立され、2003年にMFIのライセンスを取得した企業で、2008年にカンボジアで創業したマルハン・ジャパン銀行が2012年にサタパナの95%のシェアを取得している。
合併に伴い、資本金1億2000万USD、総資産7億2200万USD、貸付金額5億3300USD、預金総額3億6700万USDとなり、国内で160支店を持つ。
急成長をしている金融業界の競争の激化は、近年、金融機関同士の統合に繋がっている。最近では今年1月、タイのアユタヤ銀行がカンボジア第4位のMFIハッタ・カクセカーを1億4000万USDで買収する合意に達し、現在NBCの承認待ちである。
カンボジアでは、先月NBCにより金融機関の最低資本金の引き上げが発表され、商業銀行と専門銀行は、それぞれ2倍の7500万USDと1500万USDへ、預金行為を行うMFIは250万USDから3000万USDへ、MFIは約6万USDから150万USDとなる。