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マイクロファイナンス機関(MFI)、プリンス・ファイナンスのマネージングディレクター、ホン・ソラチャナ氏は、カンボジア中央銀行(NBC)によるリエル通貨の促進支援のため、全ての取引、手数料、ローンやスタッフの給与に自国通貨を使用すると先週の記者会見で語った。
ソラチャナ氏は、リエル通貨の利用促進はカンボジアの経済発展だけでなく、アイデンティティを守るためにも重要だと述べ、MFIはもちろん顧客に利益をもたらすと述べた。
カンボジア中央銀行は先週、自国通貨の活用が経済成長を押し上げると、リエル再開36周年を記念したフォーラムを開催した。最新のデータによると、ドル取引はカンボジアの総金融取引の約83%を占めている。
NBC副総裁のネウ・チャンタナ氏は、自国通貨はカンボジアのアイデンティティを表し、経済・社会の発展のため非常に重要であり、より低い金利での金融政策が投資と雇用創出にプラスの影響を及ぼすと話す。また、リエルの活用はマクロ経済の安定維持を目的とした金融政策と為替レート政策の有効性を上げると共に、経済発展と貧困削減に繋がる。そして、通貨が1つになることで取引コストや為替リスクの削減ができ、取引を効率的かつ便利にしていくとも話した。
カンボジア経済は1990年代初めに国連暫定当局の到着後ドル化し、1993年には経済取引の約36%を占めた。2003年には70%に跳ね上がりそれ以来増加を続けている。