不動産エージェントらによればカンボジアでは今後、カンダル州の州都タクマウ市の土地需要が高まる見込みがあるという。クメールタイムズ紙が報じた。
不動産会社フォーカスプロパティのCEOによれば、タクマウ市の商業用地の価格は昨年同時期に比べ5%上昇しており、1平方メートルあたり500~1000ドルとなっている。住宅用地は人口規模が小さく需要も少ないため、1平方メートル50~500ドルと安定的に推移している。
センチュリー21メコンCEOのチレク・ソクニム氏は、「現在タクマウ市では、市の開発が始まりつつあることで商業用地・住宅用地ともに若干の価格上昇が見られる。さらなる価格上昇には市内以外でも不動産物件の増加が必要なので、時間がかかるだろう」と話す。
不動産会社タウンリアルエステートのヴァン・チャントーン氏によれば、プノンペンのほとんどが開発着手予定である一方で、南方エリアの不動産セクターは急激に成長している。「タクマウ市成長の理由は、プノンペンに隣接していることと、政府が市郊外の道路を拡張したこと」と同氏は分析する。
現時点でタクマウ市最大の開発プロジェクトはリバーサイドの1万4563平方メートルのツインタワーで、他にも商業施設・商業ビル・ショッピングモール等を含む予定だ。