(c)Khmer Times
政府は今週、カンボジアのエコツーリズムを後押しする戦略を立ち上げた。農村地域の人々の生活を向上させ、国の天然資源保護の一助を担いながら、このセクターの収益向上を目指す。クメールタイムズが報じた。
第1回ナショナル・エコツーリズム・フォラム開催中の19日に立ち上げられた2019-2030エコツーリズム・ポリシーは、カンボジアの観光商品を増やすことを目的に、国内のエコツーリズム・コニュニティ数の増加を目指している。
政策立ち上げに際し観光省大臣は、カンボジアには2300の農村地域があり、そのほとんどが農業、漁業、森林保護に貢献しているが、観光サービスの機能を持つのは123地域のみであると指摘した。観光省、環境省、農林水産省の3省が協働し、農村地域に観光地としての機能をもたらせるよう働きかけているという。
大臣は、「コミュニティベースの観光やエコツーリズムの発展は、コミュニティの総合的な発展にとって重要である。住民に、自らの地域をよりよくするための意欲を与えることにもつながる」と述べ、インフラ整備やツアーガイドのトレーニング供給によってコミュニティにも裨益がもたらされることにも触れた。
カンボジア旅行代理店協会会長は、観光省の戦略に賛同し、「コミュニティベースの観光商品を増やしていくために、政府はツアーオペレーターや開発パートナー、地域の人々との連携が必要となるだろう」と述べた。
今年の1月から9月にカンボジアを訪れた外国人観光客の数は、前年同時期を10%上回る480万人、同時期にエコツーリズム地域を訪れた人数は、前年同時期より9%多い6万2195人であった。