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カンボジア経済財政省は、世界的な景気減速により今年の外国人観光客数の減少が予測され、サービス部門の成長に打撃を与えると最新の報告書で発表した。
8月30に発表された経済財政省の「マクロ経済モニター中間評価報告書2016」によると、外国人観光客数の成長率は2015年上半期の4.6%に比べ、2016年同期には2.6%に鈍化するとし、高額消費者であるヨーロッパとロシアからの観光客の減少に伴い、観光業の収益は減少するという。
同報告書によると、世界的な景気後退で豊かな国からの観光客数の減少を受け、サービス業の成長率は2014年に8.7%でピークに達した後、2015年は7.1%、今年は更に6.7%に低下する予想だ。見通しの悪化について、ホスピタリティ業界における人材不足や観光関連のインフラ、サービスへの過少投資、またミャンマーが強い競争相手になっていることを挙げている。
太平洋アジア観光協会(Pacific Asia Travel Association=PATA)のカンボジア支部会長は、「観光客数の低下がホテルやホスピタリティ業界に影響を与える可能性があるものの、業界は十分な強さで対応できる」とクメール・タイムズ紙に語った。