カンボジアにおける中小企業向け国際財務報告基準(CIFRS for SMEs)の理解と適用の向上を目的とした5日間の研修が、5月13日よりプノンペンにて開始された。本研修は、非銀行金融サービス庁(FSA)傘下の会計監査規制局(ACAR)が税務総局(GDT)と連携して実施している。
本研修は年内に3回実施予定であり、第一回目はGDT職員を対象に60名が参加した。
ACARの発表によれば、研修の主目的は、CIFRS for SMEsの要件に関する意識を高め、実務的かつ技術的な指導を提供することである。本基準は、中小企業による正確で透明性の高い財務諸表作成に不可欠な枠組みであり、会計・監査法および関連法令に規定された責務の実効的な履行を支援するものである。
FSAのタリン長官は「本研修はガバナンス強化および財務の透明性向上に資するものであり、専門能力の構築に対する継続的な取り組みの一環である」と述べた。
また、本取り組みは、オーン・ポーンモニロット経済財政大臣兼副首相、ならびに非銀行金融サービス庁長の指導方針に沿うものであると説明した。さらに、同庁としては、特に公的機関における財務報告基準の遵守促進に注力していることを明らかにした。