国会は7月10日、余剰電力の買い取りを政府が保証し、政治的不安定による投資損失を保護する法案を承認した。
議会によればこの法案は、カンボジア電力公社(EDC)の支払能力がない場合でも、経済財政省と鉱工・エネルギー省が各プロジェクトで発電された全電力の購入保証をし、また政情不安で事業を中止する場合にもインフラ投資を保証するという2種類の保証が提供されるという。
発表によると、アレックス・コーポレーションが建設しているコッコン州のストゥンタイ水力発電ダムとプンペンを結ぶ220キロメートルの送電線と、カンボジアエネルギーII(CEL2)がプレアシアヌーク州で開発する150メガワットの石炭火力発電所の2つの大規模民間エネルギープロジェクトに適用される。
閣僚理事会は今年2月、アレックス・コーポレーションによる1億3600万ドルの送電線プロジェクト開発を承認した。このプロジェクトは3年以内に完了する予定で、一方同時に発表されたCEL2石炭火力発電所は、2億6000万ドルで2019年後半に完成する予定だ。この発表はまた、アレックス・コーポレーションの計画を230キロボルトから500キロボルトまで拡大させるという。