- 2人に1人は、「○%OFF」の表記を見ても、具体的な割引金額を算出できず、感覚的に把握するだけのようだ。この場合、「6.4$OFF」とアピールしなければカンボジア人消費者には十分に伝わらない可能性がある。なお正解率は、学歴別で大卒者等(卒業見込含む)が62%、大卒でない者が30%。また、男女別で男性63%、女性47%であった。
- 正解率は学歴別で大卒者等が48%、そうでない者が60%と、高学歴者が正解率が低い。男女別の正解率では男性55%、女性42%であった。不正解者のほとんどが未回答であったことから、全く見当もつかないということだろう。
- ほとんどの者が不正解だった。なお不正者のうち73%の者が、酸素と答えている。酸素と誤記された教科書もあり、誤って教わっていることが原因の一つだ。しかし、水素や炭素という回答も散見され、採点者を困惑させた。
- 上記はカンボジア人なら誰でも知っている場所であり、行く気になれば誰から教えられずとも辿り着くことができる場所だ。しかし、いざ地図を広げて場所を問われると、セントラルマーケットですら2人のうち1人は正確に答えられない。セントラルマーケットの位置について、男女別の正解率では男性56%、女性36%であった。誰でも知っているはずの場所でさえ、上記のような結果だ。まして開業したばかりの店舗の場合、ショップカードやチラシに地図を表示しても無意味に等しい。トゥクトゥクの運転手に地図を見せても同様で、こちらが誘導しなければ目的地に辿りつくことは容易ではない。
- 普段から米ドルを使用するカンボジア人だが、23%の者がドル札が米国の通貨だと認識していない結果となった。もちろんドル札には米国としっかり記載されているはずだが、どこの国の通貨だと思っているのかは本調査では確認できていない。自国通貨だと思っている可能性は否定できない。また、中国元の方が日本円より正解率が高かった。
- 位置を知らなくとも、国境線の形状から地図で位置を特定することも可能な問いにも拘らず、半数はカンボジアの位置を示せなかった。自国の形状すら知らないか、知っていてもその情報を応用できなかったと考えられる。なお、カンボジアの位置について学歴別正解率は、大卒者等が57%、そうでない者が70%。また、男女別の正解率では男性60%、女性50%であった。