【教育・学習支援】
3歳以上の幼児向けの教育課程は、東南アジアにおける最大の成長市場の1つであり、カンボジアも例外ではない。幼児教育と、それによる社会的交流の重要性の理解が高まり、国内の多くの学校が幼児専用のカリキュラムを設置している。その結果、現在では、カンボジアに数多くの保育園や幼稚園が見られる。
「今までは『インターナショナルスクール』と名がついただけの学校が多かったですが、これからカンボジアの発展とともにどんどん本格的なインターナショナルスクールが増えてきて、今後選択肢はもっと増えるでしょう」と、1歳から10歳までの教育を行い、日本含む世界30カ国の子どもが学ぶギビングツリースクールのヒーザー・ゴーレン校長は語る。
2015年4月にカンボジアで初めて開校したプノンペン日本人学校では、日本同様の教育を受けることができ、日本の学校への転校もスムーズである。日本の有資格教員を雇用し、文部科学省の「学習指導要領」に準じた教育課程の編成のもと、日本の文化・スポーツ・科学技術に関する様々な課外活動を行っている。2018年4月に着任したプノンペン日本人学校の三好輝明氏は、「前任の校長が、とにかく学校という形を作ることに3年間取り組んでくれたのだと思います。次は、しっかりとした土台を作ろうと思います。教育の中身が大事なのはもちろんですが、施設面も改善できることはどんどんしていきたいです。私立学校も企業と一緒で、児童生徒、保護者、そして地域の方やカンボジア人も含めて、この学校に関わる全ての人にいかに満足してもらえるかを考えて経営していきたいと考えています」と抱負を語った。