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2018年6月26日
カンボジア進出ガイド

【飲食・観光】

253 カンボジアの観光・飲食②(2018年5月発刊 ISSUE08より)

ホテル業 The Hotel

 観光省によると、2017年、カンボジアのホテル数は計731軒、3万9328部屋、ゲストハウスは計2405軒、3万5228部屋だった。トリップアドバイザーでは、カンボジアは外国人向け観光地で世界4位にランクされており、特に外国人に対するフレンドリーな態度が高く評価されている。
またここ数年は、ビジネス旅行客の増加により2017年にはハイエンドホテルへの訪問者が増加し、世界的なホテルチェーンによる進出が目立つ。今年2月にはローズウッドホテルズ&リゾーツによる5つ星ホテル、ローズウッド・プノンペンがプノンペンにオープンし、マリオット・インターナショナルがシアヌークビル沿岸に、2022年の完成を目指して388室の5つ星ホテルを建設すると発表した。



 ホテル業界の動向について、サン&ムーンホテルのクロイ・リティ―氏は、「観光産業への参入企業の数は急速に増加しています。5つ星のホテルが次々とオープンし、特にブティックホテルの人気は、中間層市場の多様化の一つです。集客については、各ホテルは、展示会の参加、海外への広報、独自のセールスポイントの開拓などのブランディングに投資すべきで、変化を続ける市場の動きに適応することが重要です。高い水準のサービスを維持することにより、観光客がカンボジアに戻ってきたくなる体験を提供する必要があります」と語った。

周辺サービス業 The Service

 観光客の増加に伴い、周辺サービスの種類も更に充実する。プノンペン国際空港には、観光客向けに最新情報を提供する観光情報センターが開設され、国内の支払サービスも多様化する。グローバルに展開するビザによると、2017年のカンボジアのビザカードの使用率は65%上昇し、2017年末時点で7000以上の商店と1000以上のATMでビザカードの使用が可能だ。



 また、対象顧客が国内外問わない中、周辺サービス業ではカンボジア人の購買力の成長が目覚しいという。イオンモールとエクスチェンジスクエアモールにてカンボジア産の土産物店を運営し、健康を意識したオリジナル菓子土産なども手掛ける「アメイジングカンボジア」の温井和佳奈氏は、「弊社はお土産&ギフトショップですが、プノンペンという土地柄か、お客様の40%はカンボジア人です。クメール正月前だったこともありますが、ある月はついに、カンボジア人が日本人客の平均購買客単価を抜きました。カンボジア人の購買力は想定よりも成長が早く、肌感覚ではこの3年で、3倍から5倍くらいに増加したでしょうか。売れ筋商品は、食べ物系を中心とした日々使えるものです。最初は、生産プロセスや衛生管理に不安があり、取引先のファクトリーに見に行っては、衛生管理の改善提案をしていましたが、数年前と比較すると現在は格段に進歩しています」と述べた。


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