2017年12月14日
2012年以降毎年7%前後の経済成長を遂げているカンボジアでは、活発な投資と産業開発のなかで、インフラ整備と並んで技能を持つ人材の育成が急務となっています。全国技能大会を開催するなど積極的に取り組むカンボジア政府を、日本はJICAの技術協力プロジェクトとともにSESPP事業などで協力しています。
カンボジアの職業訓練の中核的施設であるNPIC(National Polytechnic Institute of Cambodia、国立職業訓練学校)において、11月13日(月)~17日(金)の日程で、全国技能競技大会が開催されました。大会では、全国の職業訓練施設等から競技者が参加、電気工事や溶接等6職種について技能を競いました。開会式には、カンボジア労働職業訓練省のペイ・サオポアン長官、日本人商工会の菊池潤一会長(三井物産)らが来賓として出席、テレビでも取り上げられました。大会では各種サイドイベントも開催され、その一つとして、SESPP事業の電気工事に係る訓練技法研修および技能評価者講習を行いました。日本から講師として派遣された木下氏、厚海氏(ともに(株)きんでん)が、講習に先立ちデモンストレーションを行い、日本の技能をアピール。来場者の驚きと称賛を集めました。
カンボジアでは初めての試みということもあり、政府や企業関係者、工業高校生など多数の見学者が訪れる中、活発な質問や熱のこもった実技講習が行われました。13日の大会開会式では、(株)きんでんの講師のお二人、日本の厚生労働省にも感謝状が授与され、また、17日の講習の修了式にはカンボジア労働省のテアン・サク部長も出席し、スピーチでは日本の協力に対し感謝を述べられました。