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  • 経済
  • 2016年6月6日
  • カンボジアニュース

フン・セン首相、海外でASEAN経済共同体に疑問を呈する発言[経済]

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(c)Phnom Penh Post

 フン・セン首相は6月1日、マレーシアで開催されたサミットで、昨年末に施行されたASEAN経済共同体(AEC)に疑問を呈した。

 フン・セン首相は「AECは1つの市場であれば大きな意味を持つものの、アセアンは発展途上国と先進国の異なる市場で構成されているおり、いまだ多くの課題がある」との懸念を述べたとプノンペンポスト紙が報じた。

 また「経済発展のため、外国直接投資(FDI)を誘致することは不可欠で、協力者やパートナーを見つける必要がある」と述べ、「毎年7%という安定したGDP成長率は、中国の景気減速等を乗り切れることを証明した」とも話す。

 しかし一方で、もしベトナムが食品の値下げを行うと、カンボジア、タイ、ミャンマーも準じる必要があり、最終的にその食品価格が下がるなど、アセアン自身が競合になっている部分があると述べ、大メコン経済圏(グレーターメコン)の食品輸出競争が、カンボジアにとってマイナスになっていると延べた。



 また労働力の輸出について、「アセアン加盟国間、特にマレーシアに対してセーフティーネットを考える必要がある」と話した。昨年のジャカルタでのサミットとは異なり、環太平洋パートナーシップ(TPP)に除外されたことについては懸念を示さなかった。

 カンボジアは1999年アセアン諸国に最後のメンバーとして加盟し、来年は世界経済フォーラムが開催される。

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