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農林水産省によると、カンボジアの森林率は1965年に73%であったものの急速な減少が進み、現在は49.5%となっているとクメールタイムズ紙が報じ、これには違法な伐採や木材輸出企業の存在も原因の一つと指摘されている。
政府はこれを重く見て、森林保護のために取り締まりを始め、またメディアも不法伐採を進める企業を厳しく報道している。NGOフォーラムにおいても、今後は入札参加企業に透明性やコンプライアンス順守を要求していくと述べられた。政府が伐採や木材輸出企業を厳しく監視ことで、民間企業の中には業態を変更する企業も出始めている。
トリー・ピアップ・インポート・エクスポート・グループ(TPG)は、材木の国内外への販売に加え、タイへのキャッサバの輸出事業に昨年参入した。しかし、業界が厳しく見られるようになりメディアからも同社の不法伐採への関与を報道されと、同社は不動産市場の活況に合わせ、空調設備の輸入ビジネスへの参入を表明していた。
2013年2月には農林水産省は、TPGに対してラタナキリ州の木材の買い付けと国内外への販売許可を付与しており、環境省も同社に10万トンの木材輸出許可を与えていた。