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クメールタイムズ紙によると、カンボジア全土で従事する縫製工は、2018年に国家社会保障基金(National Social Security Fund=NSSF)から健康保険を受け取れることになると言う。
NSSFの役員によると、プノンペン都、カンダール州、コンポンスプー州の3つの地域で初めに実施され、労働者が毎月6000-7000リエルの保険料で健康保険が適用になると言い、「この3つのエリアはカンボジアの縫製業を支える主要工場の集積地域であり、優先的に進めることを労働職業訓練省とNSSFで決定した。その後はシアヌーク州、スバイリエン州、コンポンチュナン州、タケオ州などでも順次進めて行き、2018年にはカンボジア全土をカバーする予定だ」と語った。
さらに、「健康保険は相互扶助の国際原則に基づき、雇用者と労働者の参加が必要である。健康保険財政は労働者の費用負担分が1.3%、企業の負担分が2.6%を予定している」とも述べた。
カンボジア縫製業協会(The Garment Manufacturers Association in Cambodia=GMAC)の副事務局長は、「この健康保険制度はカンボジアがこのまま経済成長を続けていくためには非常に重要で、労働者に病気や事故があっても、健康保険に加入しているため支払いを気にせず病院に行くことができる。GMAC参加企業にとってもこの保険料は十分支払可能な額である」と語った。
NSSFには、縫製業だけでなく全てのカンボジア人労働者を守るための健康保険や年金などのプロジェクトがある。これまでNSSF は90万人の加入者のうち60万人が縫製工で、2013年には6428社で働く5万1625人がNSSFの支援で無料の治療を受けている。