7月16日に自由広場での衝突事件を指導した5人の救国党議員に対してプノンペン裁判所にて聴取がおこなわれ、暴動の指導と、犯罪と暴力を煽ったとして処罰することが決定されたが、この決定を受けてNGO団体は裁判官が5人の救国党議員を処罰することを非難した。
カンボジア人権センターのウー・ヴィラック氏は「まだ証拠がない状態で彼ら議員たちを刑に処すことは出来ない。彼らを処罰することは政治危機をより悪化させることになる」と非難した。
また、社会法律教育センターのイェン・ヴィラック氏も「カンボジアの裁判所は与党に抵抗している人々にだけ刑罰を与える。裁判所は与党の機関である」と非難した。
NGO団体からこのような非難が出ているが、政治評論家のケム・レイ氏は救国党議員を処罰することによっておこる問題を次の様に予想した。「救国党議員を処罰することは政治危機がより悪い方向に進む可能性を持っている。現在救国党は政治危機を解決するための交渉に協力しているが、この問題が有る以上は交渉ができないだろう」
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