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カンボジア郵便電気通信省は、フェイスブックの不正行為に対応するために運営会社であるメタ社のカンボジアの代表者を追放し、カンボジアでの活動を停止すると発表した。
これは、詐欺アカウントの作成や個人データの流出リスク、虚偽情報の拡散などを引き起こしている要因の一つに、フェイスブックの運営そのものに問題があるとの調査結果に基づくものとしている。
一部のローカルメディアは、メタ社がカンボジアの首相のアカウントを削除したとの報道をしていたが、実際には7月29日に首相自身で削除したことが明らかになっている。
先日、首相はフェイスブックのポリシーに疑問を呈し、自身のソーシャルメディア活動をテレグラム等へ移行するとともに国民に登録を呼びかけていた。
今のところカンボジア政府は、カンボジア国内におけるフェイスブックへのアクセスをブロックしない方針を示している。
首相は、カンボジアで最も利用されているソーシャルメディアプラットフォームの一つを禁止するほど「愚かではない」と述べ、「私は自分のアカウントを削除しただけだ」と付け加えた。
昨年1月時点でカンボジアのフェイスブックユーザーは1296万9900人で、全人口の73.9%を占めている。