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カンボジア信用情報機関(CBC)は、CBC四半期報告(2020年第3四半期)により、第3四半期の消費者信用統計(Consumer Credit Index)を発表した。
消費者信用申請は、全体で件数が対前期比53%増、金額が57%増。その内訳は、クレジットカードが件数87%増、金額123%増、パーソナルファイナンスが件数52%増・金額61%増、住宅ローンが件数50%増・金額39%増となっている。特に沿岸部におけるクレジットカードの総額は165%増と最大だった。
カンボジアの消費者ローンの総残高は91.1億ドル(前四半期比4.35%増)で、そのうち住宅ローンが51.51%、個人金融ローンが47.90%を占めた。
カンボジア大手商業銀行であるアクレダ銀行のイン・チャンニー頭取によると、同行は10月末時点で41万5202人の顧客に対して40.9億ドルの融資を行っており、このうち住宅ローンは6501人、1億6273万ドルとなり、ローン全体のそれぞれ3.98%と1.57%を占め、住宅ローンの平均規模は2万5032ドルだという。
また同氏は、「当行は非常に保守的で住宅ローンを多く提供しておらず、昨年よりも少ない。住宅ローンは長期的のため、提供するほど資産と負債の満期のミスマッチが大きくなる。初めて住宅を所有する顧客への融資に意識的に焦点を合わせている」と述べた。