(c)Khmer Times
鉱工・エネルギー省が19日に発表した2020年から2030年にかけての基本計画において、新たなダム建設は含まれていない。クメールタイムズが報じた。
同省高官によると、政府はクラチェ州とストゥントレン州に新たなダム建設を予定していたが、地元の漁業組合や環境保護団体等からの反発を受けて中断している。今回の見送りは環境への影響を配慮した上での判断であり、代わりに石炭や天然ガス、太陽光発電などの代替えエネルギーの開発を施策している。
世界自然保護基金(WWF)は、ダム建設の中止がメコン川流域の生物の多様性を保護することに繋がり、他国への良い事例になると賞賛している。
メコン川は1997年以降1300種を超える生物の新種が発見されており、現在2万種以上の植物と1200種の野鳥、800種の爬虫類が生息している。