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フン・セン首相は6日、新たな道路建設は二国間を結ぶ重要な貿易ルートとなると声明した。クメールタイムズが報じた。
政府はバッタンバンとシェムリアップを結び、タイ国境にあるパイリンとポーサットにも通じる新たな道路計画を策定しており、現在2021年の始動に向けて資金調達を検討している。
カンボジア貨物運送協会(CAMFFA)のシン・チャンティ会長は、「新たな道路建設は投資を促進し、国境沿いの貿易を加速させる。地方への企業や投資を誘致することにもつながるだろう」と述べた。
公共事業運輸省のスン・チャントール大臣は、「既に完成した国道10号線と現在建設中の55号線はポーサットやバッタンバン、コッコンを結ぶ輸送ルートを短縮するだろう。また、地方の統合や投資の促進等の面からしても重要となる」と述べた。
昨年12月からポイペト経済特区が始動しているが、国境での混雑が課題となっている。
プノンペン経済特区社CEOの上松裕士氏は、「この国がいくら素晴らしい道路を建設しても、国境の混雑によりその効果を生かしきれないだろう。我々からするとストゥン・ボットに新たな国境を設置することのほうが重要であり、もし設置されれば多くの日系企業を誘致できる」と述べた。
カンボジアはタイプラスワンの生産拠点として日本企業の注目を集めており、新たな道路建設により日本企業のカンボジア進出を促進する可能性がある。