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国土整備・都市化・建設省によると、カンボジアには現在、低所得者向けの住宅建設プロジェクトが5つ(総戸数8331戸)あり、このうち2件はプノンペン、2件はカンダール州に、1件はバンテイメミンチェイ州のポイペトにある。
政府は、2015年から2030年までに新規の住宅需要が150万戸、このうちプノンペンだけで80万戸と推定しており、急速な都市化による住宅需要を満たすため、年間5万戸を供給する必要があるとしている。
低所得者向けの住宅開発を推進するため、政府はライセンスとインセンティブを導入したが、経済財政省の関係者によると、導入後2年が経過したものの、低所得者向けの住宅ライセンスとインセンティブの申請を行った開発業者は2社のみだ。
プノンペン都も、公務員と低所得者を対象とした比較的安価な住宅建設への投資を中国人投資家に呼びかけている。
経済財政省の関係者は、「ワールドブリッジグループによるパイロットプロジェクトが成功すれば、開発業者が興味を示すだろう。低所得者向けの住宅プロジェクトについて評価の枠組みを準備中で、まだ政策を広く推進していない」と述べた。
ワールドブリッジは2017年1月、1億ドルを投じてカンダール州タクマオの45ヘクタールの敷地に、セレイモンクル・サテライトシティという住宅プロジェクトを開始した。ユニットの価格は1戸あたり2万5000ドルからとなっている。