(c)Phnom Penh Post
スリランカで業界第4位のマイクロファイナンス会社であるLOLCは、2017年に香港の東亜銀行と共に買収したカンボジアのマイクロファイナンス機関、プラサックの株式の70%を売却する。プノンペンポストが報じた。
LOLCは、1980年にオリックスと現地金融機関などとの共同出資により設立されたが、2018年にオリックスが当時保有していた30%株式持ち分を全て売却している。現在の主要株主は、ナナヤッカラ一族で、その過半数の株式を保有しており、積極的に他国展開を図っている。
ナナヤッカラ氏に取材したブルームバーグによると、プラサックの株式売却で得た利益を新興市場のマイクロファイナンス企業の買収に充てるとされており、ウガンダやケニア、タンザニア、ジンバブエ、モザンビークが計画に挙がっているほか、ブラジルでの投資機会も模索しているという。
インドの金融コンサルティング会社のマネージングダイレクターは、「マイクロレンダーがカンボジアで拡大するための余地はあまりない」と述べた。