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世界の国や都市の生活費(Cost of Living)についてのデータを比較・共有しているオンライン・データベース「NUMBEO(ナムベーオー)」は、2019年中期の世界の生活費指数を公表した。これによると、東南アジア9か国のうち、シンガポールが最も生活費が高い国としてランク付けされ、次にタイ、ミャンマー、カンボジアが続いた。
この調査は、食料品、衣料品、水道光熱、家賃、交通、レジャー、レストランなどのコストに基づき、世界中の136か国がランク付けされている。算定方法は、各項目ごとにニューヨーク市のコストを100としてどれだけ安いかを数値化し評価している。
世界各国と都市がランク付けの対象となっており、国別では136カ国中シンガポールが12位と東南アジアの中でもっとも生活費が高く、次いでミャンマー64位、カンボジア65位、ブルネイ73位、マレーシア87位、ベトナム95位、フィリピン97位、インドネシア98位と続く。
また、都市別では377都市中シンガポールが31位、タイではバンコクが176位、パタヤが204位、プーケットが207位、チェンマイが217位。カンボジア・プノンペンは212位、マレーシア・クアラルンプールが236位、インドネシア・ジャカルタが236位、フィリピン・マニラが258位、ベトナムではハノイが268位、ホーチミンが276位にランキングされている。ミャンマー・ヤンゴンは、気候指数が不明のためランキングされていない。
なお、この調査の詳細をみると、例えばプノンペンでの生活費について、1人あたりの月額料金は535.99ドル(家賃なし)、生活費指数は47.85(ニューヨークと比較し52.15%低いという意味)だ。
カンボジアは、アジアで最も低い生活費の1つであることで長い間知られており、リタイア後の居住先として多くの外国人を引き寄せてきた。政府の統計によると、現在15万人以上の外国人が在住している。