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  • 社会
  • 2017年9月4日
  • カンボジアニュース

カンボジア情報大臣 ビールの広告宣伝を禁止に[社会]

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(c)Khmer Times

 青少年の飲酒増加を懸念し、情報省はTV、ラジオ、新聞などに、飲酒の広告掲載を中止するよう指示した。ビール会社が提供する、缶やボトルを開けたときにバイクやテレビ、無料ビールなどが当たるラッキードローが消費者を誘惑するという。クメールタイムズ紙が報じた。

 キウー・カニャリット情報大臣は8月21日付の書簡で、「このような宣伝は、青少年の飲酒の増加をもたらし、交通事故、暴力、強姦、その他の悪徳行為を増加させる」と話した。

 書簡によると、クメール正月や水祭りのような重要な祝祭日の15日前後にはラッキードローの広告掲載が可能だといい、一方、違反者には適切な措置を講じるとあったが、処罰の内容は明記していなかった。

 人材平和開発センターのセンター長は、「違反者に対する具体的措置がなく、この指令は効果がないだろう。青少年は、これらのプロモーションで飲酒に夢中であり、情報省には深刻な対応を望む」と語った。

 世界保健機関(WHO)は、2015年のカンボジアの飲酒による死者と負傷者を2000人と発表し、毎年4400万ドル相当の経済的損失があると述べている。

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