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カンボジア政府は、世界自然保護基金(World Wildlife Fund=WWF)と協力し、2022年までにモンドルキリ州で8頭のトラを野生に放す計画を進めている。クメールタイムズ紙が報じた。
WWFカンボジアコミュニケーションマネージャーは7月19日、「適切な法の執行機関と野生動物の管理に充分な隊員数の確保、さらに密猟や違法な捕獲を防ぐため、環境省、農林水産省、観光省などの各省庁と協力している。虎は絶滅の危機に瀕しており、繁殖を期待している。8頭のうち雌が6頭、雄が2頭で、スレポク野生動物保護区で解放する予定だ。しかし2022年以前に、その地域の安全性と、食糧の確保をする必要がある」と語った。
同氏はまた、「トラの原産国はまだ特定されておらず、密猟が最大の関心事である。当局だけでなく、一般の人々も、動物保護に参加しなければならない」と付け加えた。
WWFとタイガー・ビールが6月に発表した共同声明によると、野生のトラは世界中で絶滅の危機に瀕し、前世紀の10万頭から96%減の3890頭となっている。違法なトラの取引が主な理由の1つで、毎年100頭以上のトラが殺され、国際犯罪組織を通じて売却されているという。