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  • 2017年7月10日
  • カンボジアニュース

金融機関への付加価値税の適用 遅らせる方針 租税総局[経済]

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(c)Khmer Times

 租税総局(GDT)は、全てのマイクロファイナンス機関や銀行への10%の付加価値税(VAT)の導入について遅れるだろうと発表した。クメールタイムズ紙が報じた。

 マイクロファイナンス協会(CMA)は以前よりGDTに導入の延期を要請していた。また、GDTは、「引き続き民間セクターと協力し、VATの対象となる金融サービスの詳細に検討し、税法を明確にしたい」と述べた。

 CMAのホウ・イエン・トン会長は7月6日の経営者間会議の後、「VATが導入されれば、顧客はVATを認識していないため、金融サービスの利用に不満を感じるだろう。政府がVATについて教育する時間を取るべきだ。CMAは7月20日にGDTと会合する」と話した。

 政府は4月1日、金融機関の上限金利を18%に設定し、5月25日には金融機関からの税金回収を強化する命令を出している。

 経済財政省は、1999年の税制実施以降、VATが適用される基本的な金融サービスの定義を明確にしている。この法令によると、株式取引やローンの利子返済、貨幣交換および基本的な金融サービスなど5つの財務活動ついては免税の対象とし、送金、ローンアセスメント、口座保守サービスなどの金融サービスは、税金のほか手数料収入を得るサービスの対象となるという。

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